【試験直前ッ】基本情報・応用情報の午前チートシート|テクノロジー編
このコンテンツは、基本情報技術者試験・応用情報技術者試験に挑む方向けの午前チートシート(随時更新)です。
前日や試験直前に一瞬見るだけでも良いと思います。「おかげで2問解けた!見といて助かった!」となるコンテンツを目指します。
何の略語であるかをできるだけ記載しました。役立てていただけると幸いです。
他の分野は、以下からご覧ください。
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テクノロジー
HDL(hardware description language)
プログラミング言語に似た文法で、論理回路の種類や配線状態、動作条件などを記述します。
UTF(unified threat management)
ネットワークに関連する脅威への対策機能を統合したアプライアンスです。
JavaBeans
Javaプラットフォームを使ったオブジェクトクラスで、再利用可能な小さなソフトウェアコンポーネントとして設計されます。
EMS(electronics manufactuaring service)
電子機器や情報機器などの設計や製造を専門的に行うサービスや企業のことです。
頻出アーキテクチャについて
AA(アプリケーションアーキテクチャ)
業務機能と情報の流れをまとめたサービスのまとまりの構成のことです。業務プロセスを支援するシステムの機能や構成などを体系化したものです。アークテクチャに関して同じく頻出度が高いものとしては、SOA(service oriented architecher)です。これは、業務上の一処理に相当するソフトウェアの機能をサービスとしてコンポーネント化する考え方です。利用者の視点でシステムを独立した部品で分けます。
また、エンタープライズアーキテクチャ(enterprise architecture)は組織全体の業務とシステムをモデル化し、業務も併せて全体最適化を行います。最適化がキーワードです。
HEMS(home energy management system)
家庭で使うエネルギーを節約するための管理システム。複数の家電製品をネットワークで繋いで、電力を可視化し、最適制御を行います。
アクチュエータ(actuater)
コンピュータが出力した電気信号を油圧や電動モータなどによって力学的な運動に変換する機能を持つ駆動装置です。「アナログをデジタルに変換する〜」のA/D変換器と間違えやすいので注意しましょう。
H.323
テレビ会議やテレビ電話でのリアルタイムの動画、音声通信を行うためのプロトコルです。電話番号とIPアドレスを紐づけることができます。
SiPとSoCの違いについて
多機能なモジュールを1枚に集約できれば、コンピュータは小型化してき、製造コストが下がったり、応用可能性が上がったりします。多機能チップのための技術としてSoCとSiPというものがあります。
SoC(system on Chip):1枚のシリコンウェハー上に、機能の全てを持たせたものです。高い集約精度を持ちます。
SiP(system in package):機能ごとにチップを分け、配線で繋いで一つのパッケージにしたものです。各機能を個別で最適化でき、パッケージ内のそれぞれのチップを適切に配線で繋いでいます。SoCでは難しい異種プロセスの半導体を混載することができます。
UPS(uninterruptive power supply)
停電や瞬時によるコンピュータへの障害を防ぐために一時的に電源を供給する装置のことです。UPSは一般向けにも売られていて、安いものだと10,000円台で購入することができます。
ポテンショメータ(potentiomete)
移動量や回転の角度を電圧に変換する装置です。
アンチエイリアシング(anti aliasing)
周辺の要素との平均化演算などを行うことです。斜線や曲線のギザギザをなくすことが目的です。
グリッドコンピューティング(grid computing)
コンピュータの処理能力を高めるためにCPU単体の性能を上げたり、マルチCPUの高性能なシステムを構築したりするのではなく、安価なコンピュータを多数ネットワークで接続し、大規模な仮想コンピュータをして利用できるようにしたシステム構築手法です。
ドルビーデジタルAC-3
51チャネルサラウンドシステムで使用される音声圧縮技術です。ドルビー(dolby)というのは、開発した会社の名前をとっているだけです。これに対して、携帯電話で使用される音声圧縮技術のことを、CELP(code excited liner prediction)と呼びます。
ONU(optical network unit)
光回線終端装置です。光ファイバーの通信回線を利用する時に必要な機器で、光信号と電気信号を変換します。
AACS(advanced access content system)
著作権保護技術の一つで、DVDやブルーレイディスク等にコピーを防ぐために使用されるコピープロテクト規格です。
H.264/MPEG-4 AVC
動画データの圧縮符号化方式の一つです。高画質を保ったまま、圧縮率を高め容量を小さくすることが可能です。
CPS(cyber physical system)
現実世界にある多様なデータをセンサーシステムなどで収集・蓄積させ、サイバー空間で分析と解析、シミュレーションを行い、その結果を現実世界に還元することで、より高度な社会の実現を目指すシステムのことです。
IEEE(the institute of electrical and electronic engineering)
アメリカに本部を置く電気・電子技術に関する世界的な学会のことです。似た言葉に、IETF(Internet engineering task force)があります。これは、インターネットで利用される技術やプロトコルの標準化を推進する組織です。
ディスプレイの特徴早見表
液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ、ブラウン管、プラズマディスプレイなどの特徴を簡潔に記しました。ご参考までに。
有機EL | ブラウン管 | プラズマ | 液晶 | |
発光方法 | 有機化合物を使う | 電子ビームを蛍光体に当てる | 放電による紫外線と蛍光体 | 光を画像ごとに制御→カラーフィルタを通す |
備考 | 性能良し | 主流 |
MIMO(multiple input and multiple output)
無線LANや携帯電話の通信において、送信側と受信側の双方で複数のアンテナを使って行うことで、安定して早い通信を実現する品質向上の技術です。
Apache Kafka
webサービスなどから大量のデータを高速に収集し、リアルタイムに処理することができるOSS(open source software)の分散メッセージングシステムです。同じく、Apache Stormも大規模データをリアルタイムに高速処理できるOSS分散処理システムです。
Apache Hadoop
大規模データを高速で分散処理するソフトウェア基盤です。Apache Hadoopはjavaで書かれているのに対して、Apache Stormはscala言語で書かれています。そもそも分散処理というのは、大きなデータを小分けにして複数のサーバーで処理します。
ZigBee
無線を使って近距離における機器間通信を行う規格です。同様の機能を持ったBluetoothに比べてコストが安い、待機時の消費電量が低い、復帰時間が早いなどの特徴を持っています。
フラッシュメモリ(flash memory)
データの読み込みができる記憶媒体の一つです。特徴としては、以下が挙げられます。
・内部構造を単純化するために消去に用いる構成部品をブロック単位で共有している。
・不揮発性のメモリなので、電源を切ったとしても記憶は残り続ける。
・電気的な信号で消去する。
・書き換え速度は一般的に遅く、書き換えのできる回数も有限。
SMIL(synchronized multimedia integration language)
XMLフォーマットの一つです。動画や音声などのマルチメディアコンテンツの埋め込み、レイアウト、状態遷移などをコントロールします。
AAC(advanced audio coding)
不可逆のデジタル音声圧縮を行う音声符号化規格です。この種の圧縮方式の覚え方としては、「何が音声圧縮で、何が動画圧縮」のように圧縮できるデータをカテゴリ分けができれば大抵の問題は解けます。AACと同じ、音声圧縮企画としてWMA(windows media audio)があります。MP3よりも圧縮効率が良いことが特徴で、マイクロソフト社が開発しました。
USB3.0(universal serial bus)
聞いたことはあると思います。PCなどのホスト機器に周辺機器を接続するためのシリアルインターフェース(パラレルインターフェースではありません)です。4つの転送スピードを持っており、スーパースピードモードはPCと外付け磁気ディスクとの接続に使われるなどの特徴があります。
他のシリアルインターフェースで言えば、IEEE1394というものがあり、アップリ社が開発したFireWireを標準化したものであり、音声や映像などのリアルタイム性が求められるデータの転送に適した高速な転送方式を持っています。
並列処理方式の様式について
ややこしいので、以下の表で一気に覚えてしまいましょう。SはsingleでMはmultiであると覚えて仕舞えば、問題を解くだけなら心配ないですね。
単一データストリーム | 複数データストリーム | |
単一命令ストリーム | SISD | SIMD |
複数命令ストリーム | MISD | MIMD |
ほとんどの並列コンピュータは、MIMDの手法を使って非同期の同時処理を行なっています。
*補足として、MISD(multiple instruction single data stream)は、複数の命令ストリームで単一の処理ユニットで実行します。フォールトトレランスによる信頼性設計に使われることがあります。
パーサ(parser)
ソースプログラムやXMLなどの一定の規則で書かれた文書の構文解析をして、次の処理で扱いやすい形式にするためのプログラムです。
ハイパースレッディング(hyper threading)
パイプラインの空き時間を利用して二つのスレッドを実行し、あたかも二つのプロセッサであるかのように見せること。命令の並列実効性を高めます。
プロファイラ(profiler)
実行中のプログラムの性能を解析し、特にボトルネックとなっている部分を見つけるためにどの関数がどの順番でどのくらいの頻度で呼ばれているのか、そして関数の実行にどれくらいの時間がかかったのかなどの情報を収集するためのツールです。
エミュレータ(emulator)
異なるハードウェア上で動作するソフトウェアを擬似的に実行させるソフトウェアのことです。
ディジタルシグナルプロセッサ(digital signal processer)
積和演算やベクトル演算を高速に処理する能力を持ったディジタル信号処理用の専用プロセッサです。画像や音声などをリアルタイムに処理するために用いられています。ディジタルフィルタを実現するのに適しています。
セキュリティやネットワークなど、範囲を横断して確認したい方は【忙しい人のための】基本情報・応用情報の午前チートシート|総集編をご覧ください。