【試験直前ッ】基本情報・応用情報の午前チートシート|開発・マネジメント編

このコンテンツは、基本情報技術者試験・応用情報技術者試験に挑む方向けの午前チートシート(随時更新)です。

前日や試験直前に一瞬見るだけでも良いと思います。「おかげで2問解けた!見といて助かった!」となるコンテンツを目指します。

何の略語であるかをできるだけ記載しました。役立てていただけると幸いです。

他の分野は、以下からご覧ください。

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開発・マネジメント編+その他

一部監査や経営戦略の用語も加えております。ご了承ください。

回帰テスト

保守段階で行われるテストであり、修正部分だけでなく、他の部分にも影響を与えていないかを確認するためのテストです。テストの最中に重大な欠陥を見つけ、大規模な修正を行うと、その続きをやれば良いだけではなく、回帰テストをする必要があります。リグレッションテスト、退行テストと呼ばれています。

既存機能に対して行うテストであるという点で、単体テストとは異なります。

スタブ(stub)

モジュール結合テストにおけるトップダウンテストで必要なテスト用のモジュールです。これに対して、ドライバ(driver)はモジュール結合テストにおけるボトムアップテストで必要となるテスト用モジュールです。

スタブは上位テスト対象モジュールから呼び出され、ドライバは下位テストモジュールを呼び出すものです。

標準値法

手順は以下の通りです。単位作業項目に適用する作業量の基準を決める→作業項目を単位作業項目まで分解する→基準値を適用して算出した作業量の積算で全体の作業量を見積もります。

COCOMO(constructive cost model)

cocomoは、工数や期間などを見積もる手法の一つです。ソースコードの想定行数を元に、プログラマーのスキルや再利用コード量などの要因から開発規模を見積り、補正係数を掛け合わせて工数を見積もります。自社における生産性に関するデータを蓄積しておかないと見積もることはできません。

構造化設計

プログラムに必要な機能に着目したシステム設計手法です。機能を階層にして分割し、モジュール化します。これらのモジュールを組み合わせて開発を進めます。

CMMI(capability maturity model integration)

プロセス成熟度モデルとも終われ、ソフトウェアの開発組織やプロジェクトの成熟度を5段階で判定する尺度です。

ベロシティ(velocity)

1スプリントに開発チームが昇華したストーリーポイント(アジャイル開発における作業量を見積もるための単位)の合計を測定したものです。つまり、1チームでどれだけ開発することができるかを客観的に示した指標になります。

インスペクション(inspection)

ソフトウェアのレビュー技法の一つです。大きく分けて、モデレータと参加者の立場に分かれます。モデレータは作業全体を統括して、参加者の選出や役割の任命を行います。参加者は、インスペクター(inspecter)という検証役、プレゼンター役などに分かれます。チェックリストに基づいて検証し、正式な記録を残します。

モジュールの結合度と強度について

結論から言うと、モジュールは独立性が高いほど保守性が上がるので、良いとされます。したがってモジュールの結合度が弱い方が良いとされます。また、モジュールの強度に関しては、強いほど優れた設計であるとされます。モジュールとは、一つの機能を持った単位をさします。

結合度強い弱い
結合種類内容結合共通結合外部結合(大域的)制御結合スタンプ結合データ結合
モジュールの結合度について

*スタンプというのは、データの構造体のことです。

*データ結合というのは、引数のみを受け渡す方式のことです。処理に必要なデータのみを受け渡すので、結合度が最も弱いです。

強度強い弱い
強度種類機能的強度情報的強度連絡的強度手順的強度時間的強度論理的強度暗号的強度
モジュールの強度について

エスクローサービス(escrow servise)

escrow(預託する)というやや難しめの英語が使われています。電子商取引において、第三者が仲介して決済することで、「代金を支払ったのに商品が届かない!」「商品を送ったのに代金が支払われない!」といったトラブルを回避することができます。メルカリを想像していただければわかると思います。

パスアラウンド(pass around)

作業成果物を複数のレヴュアーに配布し、回覧してもらい、複数のコメントやフィードバックを受けることです。割と当たり前の行いですね。

機能適合性(functional suitability)

「明示的、暗黙的」問題文にでたら、ほぼこれです。明示された状況下で使用するとき、明示的なニーズ及び暗黙的なニーズを満足させる機能を製品またはサービスが提供できる度合いのことです。細分化させると機能完全性、機能正確性、機能適切性、性能効率性に分かれます。

ファストトラッキング(fast tracking)

通常は順を追って行うフェーズやアクティビティを並行的に行うことで、所要時間を短縮させます。順を追って作業を行わないので、後で手戻りが発生指定しまうというリスクもあります。

工程の期間を短縮させるもう一つの方法として、クラッシング(crushing)があります。クラッシングは人員や資金などの資源を投入して、工程の期間を短縮させます。当然こちらの場合、コストが上がる可能性があります。残業の承認などもファストトラッキングに当たります。

フィーチャ駆動型開発

5つの基本活動である、全体モデルの開発・顧客が欲する機能のリストアップ・機能ごとの開発計画・機能ごとの設計・機能ごとの構築、から構成される反復方式の開発工程です。これは抽象的で覚えられないと思うので、「5つの基本活動があるんだな」と覚えてください。

リーンソフトウェア開発(lean software development)

7つの原則のほか、原則を実施するための22の思考ツールからなる開発手法です。かんばん方式を参考にして生まれたアジャイル型開発手法で、無駄を削減することに重点をおいています。ちなみに、かんばん方式とは、後工程が自工程の生産に合わせて必要な部品を前工程から調達し、中間在庫を減らしていくような開発手法です。

ERP(enterprise resource planning)

企業の持つ資源を統合的に管理することです。何の略か理解できればわかると思います。会計や人事、製造、購買、在庫管理、販売などの企業の業務プロセスを一元管理することによって業務の効率化や経営資源の全体最適を図る手法です。

MRP(materials requirements planning)

資材の所有量を計画することです。マテリアル系の企業での経営用語ですね。

ピアレビュー(peer review)

成果物レビューの一種で、ソフトウェア開発の各工程で生成される成果物を同量や同じ開発チームメンバーのレビュアーによって評価することです。

ドロップシッピング(drop shipping)

ネット販売の一形態で、webサイトで商品を購入した場合に、商品の発送をサイト管理者ではなく、製造元や卸元が行う取引のことです。アマゾンなどで利用されています。

MOT(management of technology)

何の略か分かれば簡単ですね。技術経営のことです。製造業などに求められる技術に着目した経営のことです。

クリエイティブコモンズ(creative commons)

著作権に関わる非営利団体です。活動としては、インターネット上で発表される作品の利用と流通を図るために、利用上の一定のルール(クリエイティブコモンズライセンス)を設けて提供することです。

デルファイ法(delphi method)

同じ内容の質問を複数の専門家からアンケート調査方式で回答を得て、それをフィードバックして再び調査して回答を出してもらうことを繰り返し、意見を統計的に集約し、結論づけていくことです。

BI(business intelligence)

業務システムなどに蓄積される大量のデータを収集、蓄積、分析、報告していくことで、経営などの意思決定に活用していく手法やシステムのことです。例として、業績の評価や経営戦略の策定を行うために、業務システムなどに蓄積された膨大なデータを分析する、などが挙げられます。

セキュリティやネットワークなど、範囲を横断して確認したい方は【忙しい人のための】基本情報・応用情報の午前チートシート|総集編をご覧ください。

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